
「少し様子を見よう」と思ってしまう耳の不調
ある日突然、
- 音が聞こえていない気がする
- 耳がつまった感じがする
- 音がこもって聞こえる
- キーン、ピーという音が出ている
そんな変化があっても、
強い痛みがあるわけではないため、
「疲れているだけかな」
「そのうち戻るかも」
と様子を見てしまう方は少なくありません。
ですが、急性の聴力低下が疑われる場合、
早めの対応がその後の経過を大きく左右することがあります。
急性の聴力低下で起きていること

突発性難聴や低音障害型感音難聴などの急性の聴力低下では、
耳の奥にある 内耳 の働きが一時的に低下していると考えられています。
その背景として多いのが、
- 強い疲労
- 睡眠不足
- 精神的なストレス
- 体の緊張が抜けない状態
こうした要素が重なり、
内耳の血流が低下してしまうこと です。
内耳はとても繊細な場所で、
血流が滞ると、音を感じ取る細胞の働きが落ちやすくなります。
なぜ「時間」が大切なのか
急性の聴力低下では、
発症から治療開始までの時間が短いほど、
回復の可能性が高まることが分かっています。
時間が経つにつれて、
- 内耳の血流低下が固定化する
- 神経が緊張した状態を覚えてしまう
といった変化が起こりやすくなり、
回復に時間がかかるケースも増えていきます。
そのため、
「何かおかしい」と感じた時点で、早めに対応すること
がとても大切になります。
早めの対応=「無理をしない」ことも含まれます
早めの対応というと、
「すぐに何かをしなければ」と思われがちですが、
大切なのは 内耳に負担をかけない状態をつくること です。
具体的には、
- 体や首肩の緊張をゆるめる
- しっかり睡眠をとる
- 強い音や刺激を避ける
こうしたことも、
内耳の血流を促すうえで重要なポイントになります。
当院が大切にしている考え方

当院では、
急性の聴力低下が疑われる場合、
- まずは病院での検査・治療を優先
- そのうえで、体の緊張をゆるめ、
内耳の血流が保たれやすい状態を整える
という視点を大切にしています。
体が強く緊張したままでは、
血流はどうしても滞りやすくなります。
お灸やはりの施術は、
体と神経の緊張をやわらげ、血流が巡りやすい状態をつくる
ためのひとつの方法と考えています。
日常で意識してほしいこと
もし耳に急な変化を感じたら、
- 「もう少し頑張ろう」と無理をしない
- 首や肩に力が入っていないか気づく
- できるだけ早めに休む
こうした小さな行動も、
回復を後押しする要素になります。
迷ったら、早めに相談を
急性の聴力低下は、
早く対応することで改善の可能性が高まる症状です。
「これくらいで受診していいのかな」
と迷う段階であっても、
早めに病院を受診することをおすすめします。
そのうえで、
体の緊張や生活の状態を整えていくことが、
耳の回復を支える大切な土台になります。
耳の変化を感じたときは、
どうか無理をせず、早めの行動を心がけていただければと思います。
鍼灸院を検討するタイミングについて

- 治療は始まっているけれど、体の緊張や不安が強い
- 首や肩がこわばり、力が抜けない感じが続いている
- 症状そのものよりも、「この状態が続くこと」に疲れを感じている
- 他にできることがあるなら、やっておきたい
こうした時期に、
体の緊張をゆるめ、血流や自律神経の働きを整える視点を
早めに取り入れることが、
その後の経過を支える土台になる場合があります。
お灸やはりの施術は、
病院での治療と並行しながら、
体が過度に緊張し続けないよう整え、
内耳や神経まわりの血流が保たれやすい状態を目指します。
体の緊張や循環の乱れは、
時間が経つほど固定しやすくなります。
そのため、鍼灸を検討されている場合は、
比較的早い段階で取り入れることをおすすめしています。
今の治療を継続しながら、
「体を休ませる」「緊張をゆるめる」ための選択肢として、
鍼灸院を活用することも、ひとつの方法です。
