「眠れてはいるけれど、ぐっすり感がない」
「夜中に何度も目が覚める」
そんな不眠が続いている方のお体をみていると、
いくつか共通する状態を感じることがあります。
それが、
首や顎のこわばり
お腹の緊張
そして足元の冷え です。
実はこの状態は、不眠の方だけでなく、
耳の症状でお困りの方にも共通してみられることが多い体の状態です。

首のこわばり ― 頭が休まらない
首まわりが硬いと、
- 呼吸が浅くなりやすい
- 頭の血流が安定しにくい
- 交感神経が抜けにくい
といった状態につながることがあります。
眠っているはずなのに、
どこか緊張が抜けきらない。
「寝ているのに休まらない」感覚の背景に、
首のこわばりが関わっていることがあります。
顎のこわばり― 無意識のがんばり
顎はとても正直です。
歯の接触や食いしばりは、
無意識の緊張のあらわれでもあります。
顎に力が入り続けていると、
✔ 脳が活動モードから抜けにくい
✔ 眠りが浅くなりやすい
といった状態が続くことがあります。
特に朝、顎が疲れている方は、
夜もどこかで体が身構えたままなのかもしれません。
お腹の緊張 ― 体の奥が休まりにくい
みぞおちや下腹部が硬いと、
呼吸が深まりにくくなります。
横になっていても、
体の奥に小さな力が入り続けていると、
副交感神経が十分に働きにくくなります。
その結果、
- 途中で目が覚める
- 朝早く目が覚める
- 眠りが浅い
といった状態につながることがあります。
足元の冷え ― 体がまだ守っているサイン
不眠が続く方のなかには、
足元の冷えを感じている方も多い印象です。
体が警戒しているとき、
血流は中心を守ろうとするため、
末端が冷えやすくなることがあります。
足が冷たいままだと、
体は完全に「安心」の状態に入りにくいこともあります。
布団に入っても足が温まりにくいときは、
体がまだどこかで緊張しているサインかもしれません。
それぞれは、つながっている
首・顎・お腹、そして足元。
一見ばらばらのようですが、
同じ“警戒のライン”の上にあります。
どこか一つだけを整えるのではなく、
全体が少しずつゆるんでいくことが大切です。
まとめ
不眠が続くとき、
足りないのは睡眠時間だけではないかもしれません。
体がゆるめる状態に近づくこと。
首・顎・お腹、そして足元の冷えが
やわらいでくると、
眠りの質が変わりはじめることがあります。
眠ろうとするよりも、
まずは体をゆるめる土台から。
そこに、小さな変化のきっかけがあります。
