自律神経の乱れは「弱っている」のではなく「頑張りすぎ」のサイン

やわらかな光が差し込む白い室内空間。自律神経の緊張がゆるむイメージ

「自律神経が乱れていますね」

そう言われると、

・自分は弱いのかな
・体がダメになっているのかな
・ちゃんと整えられないのは自分のせい?

そんなふうに感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。

でも
自律神経は、弱いから乱れるのではなく、
むしろ、
がんばりすぎているサインとして表れることが多いのです。

交感神経は「がんばる神経」

私たちの体には、

  • 活動モード(交感神経)
  • 回復モード(副交感神経)

という2つの働きがあります。

不安が続いたり、
症状が気になり続けたり、
「ちゃんとしなきゃ」と気を張っている時間が長いと、
体はずっと“活動モード”のままになります。

それは怠けているのではなく、
体があなたを守ろうとしている状態です。

耳の症状と「がんばりすぎ」

耳鳴り・めまい・耳づまりがある方の多くに共通するのが、

  • 首や顎の緊張
  • 呼吸の浅さ
  • 無意識の食いしばり
  • 常にどこかに力が入っている状態

これは「弱い体」ではなく、

ずっと緊張を維持してきた体です。

だから、必要なのは「強くすること」ではない

当院でもよく行うお灸は、
無理に自律神経を「切り替える」ものではありません。

強く刺激して交感神経を抑える、
という発想ではなく、

じんわりと温めながら、
体が自分で緊張をほどく時間をつくるケアです。

やさしい温かさが広がる抽象的な背景。体の緊張がほどけていくイメージ

耳の症状がある方は、
首・顎・お腹まわりが思っている以上に硬くなっています。

そこに穏やかな熱刺激を入れることで、

✔ 呼吸が深くなる
✔ 内耳周囲の血流が変わる
✔ 「抜ける感覚」が戻ってくる

ことがあります。

整えるというより、
思い出させる感覚に近いかもしれません。

自律神経を整える=いろいろなことに左右されないよう体を強くすること
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、

本当に大切なのは、

✔ 安心できる感覚を取り戻すこと
✔ 力を抜いても大丈夫だと体に教えること

です。

体は、本来ちゃんと戻る力を持っています。

まず安心から

自律神経の乱れは、
「弱っている証拠」ではなく、

ここまでよく頑張ってきましたよ、という体からのサインかもしれません。

整えるというのは、
無理にコントロールすることではなく、

まず、
「緩めても大丈夫」と体に思い出してもらうこと。

その視点があるだけで、
回復の方向が、少し違って見えてくることがあります。

この記事を書いた人

難聴・耳鳴り・耳づまり・めまいなどの耳の症状や、
自律神経の乱れからくる不調を中心にご相談をお受けしている鍼灸師。

今つらい症状への施術と、
日々の過ごし方やセルフケアの両面から、体の状態を見つめています。

耳だけを見るのではなく、
体や心にかかっている緊張にも目を向けながら、
お灸を軸に少しずつゆるみやすい状態へ整えることを大切にしています。

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