「昨日より大きい気がする」
「今日は少しマシ…?」
「でもまた戻ったらどうしよう」
耳鳴りは、日によって強さが違うことがよくあります。
そのたびに
「悪化しているのでは?」と不安に感じてしまうこともあると思います。
でも、
変動がある=悪い方向、とは限らないのです。

耳鳴りは“固定された音”ではない
耳鳴りは、
単純に「耳の中で鳴っている音」ではありません。
内耳の状態だけでなく、
- 自律神経のバランス
- 首・顎まわりの緊張
- 睡眠の質
- 不安や意識の向き方
などの影響を受けて、感じ方が変わります。
だからこそ、
“揺れ”が出るのが自然なことなのです。
変動は「悪化」だけを意味しない
特に、低音障害型感音難聴を経験された方は、
「また下がったらどうしよう」という不安が強くなりやすいものです。
実際に、気圧や疲労、緊張の影響で
耳の詰まり感や低い音の聞こえにくさが
日によって揺れることはあります。
その揺れがすぐに“再発”を意味するとは限りません。
内耳の循環や自律神経の影響を受けながら、
回復の途中で波を打つこともあるのです。
体がずっと緊張状態にあると、
耳鳴りは一定の強さで続きやすくなります。
一方で、
✔ 少し緊張がゆるむ
✔ 血流が変わる
✔ 神経の興奮度が揺れる
と、音の感じ方も揺れます。
これは、
体が動いている証拠でもあります。
回復の途中では、
一直線に良くなるよりも、
“波を打ちながら整っていく”ことのほうが多いのです。
不安が音を大きくすることもある
耳鳴りが気になり始めると、
「また悪くなった?」
「治らないのでは?」
と意識が音に集中します。
すると脳は
その音を“重要な情報”として扱い、
より強く認識しやすくなります。
これは異常ではなく、
脳の自然な働きです。
お灸の視点から見ると
耳鳴りが揺れる方は、
- 首の後ろ
- 顎の付け根
- お腹の緊張
が抜けにくいことがよくあります。
お灸は、
その緊張を無理に抑えるのではなく、
じんわりと
神経の興奮が落ち着く土台をつくるものです。
変動をゼロにするのではなく、
揺れ幅を少しずつ小さくしていく。
そんなイメージに近いかもしれません。

まとめ
耳鳴りの強さが日によって違うことは、
必ずしも「悪化」ではありません。
揺れがあるということは、
体が反応しているということ。
その変化を
不安の材料にするのではなく、
「今はどういう状態かな」と
やさしく観察できるようになると、
回復の感じ方も、少し違ってくることがあります。
