「仕事中に耳がつまってくる」
「夕方になると耳鳴りが気になりだす」
そんなお話を患者さんからよくお聞きします。
仕事の合間にできるセルフケアを知っておくと、症状が悪化する前に対処できます。
今日はそのなかから、すぐ試せる3つをご紹介します。
なぜ仕事中に耳の症状が出やすいのか
デスクワークやスマホ作業が続くと、
知らず知らずのうちに首が前に出た姿勢になります。
頭の重さは約5kg。
うつむくだけでその数倍の負荷が首にかかるため、
首肩の筋肉は常に緊張した状態になっています。
この首肩の緊張が、
耳への血流を滞らせる大きな原因のひとつです。
また、仕事に集中しているとき、
奥歯をぐっと噛みしめていることはありませんか。
顎まわりの緊張も、耳の不調と深く関係しています。
施術をしていると、耳の症状がある方ほど、
顎や頬のあたりに硬さがある方が多いと感じます。

仕事中にできるセルフケア3選
① 1時間に1回、耳たぶを引っ張る(30秒)
耳たぶを親指と人差し指で軽くつまみ、
ゆっくりと下・斜め後ろ・真横の3方向に引っ張ります。
各方向3〜5秒、気持ちいいと感じる程度の力で。
耳まわりには、
聴神経・顔面神経・三叉神経・迷走神経と
4つの神経が密集しています。
ここを適度に刺激することで、
神経のバランスが整い、
耳の不調が和らぐことがあります。
「これだけでいいの?」と思うかもしれませんが、
強くやるより毎時間こまめにやる方が効果的です。
アラームをセットして
習慣にしてもいいかもしれません。
② 歯を離す意識を持つ(いつでもどこでも)
口を閉じているとき、上下の歯はくっついていますか?
実は、歯と歯が触れるのは
会話や食事のときだけが正常な状態です。
それ以外のときは、
上下の歯の間に少し隙間があるのが理想です。
集中しているとき、パソコンに向かっているとき、
ふと気づいたら「歯を離す」。
これだけで顎まわりの緊張がほぐれ、
首肩のこりが取れやすくなります。
耳の症状がある方には、
特に意識していただきたいセルフケアのひとつです。
③ 腕と手首をほぐす(2〜3分)
パソコン作業やスマホ操作が多い方に、
ぜひ知っておいてほしいことがあります。
腕の疲れが耳の不調と関係することがあるのです。
特に薬指から手首、腕にかけての緊張が、
耳の症状と関連していると考えられています。
指先の細かい作業は負荷が小さく、
気づきにくいまま疲れが蓄積してしまいます。
やり方はシンプルです。
片方の手首をもう片方の手でつかんで、ゆっくり回す。
腕全体をさすって温める。
肘を曲げ伸ばしする。
仕事の合間に2〜3分、
両腕をほぐすだけで十分です。
セルフケアを続けるために大切なこと
3つ紹介しましたが、
最初から全部やろうとしなくて大丈夫です。
これならできそう」と思うものをひとつ選んで、
まず1週間続けてみてください。
ポイントは、
「完璧にやろうとしないこと」です。
忘れた日があっても気にせず、
思い出したときにやる。
その積み重ねが、体を少しずつ変えていきます。
症状が強い日は無理をせず、
体を休めることを優先してください。
セルフケアはあくまで日常の中で体を整えるためのもの。
補助として上手に使っていただけるのがいいと思います。
まとめ
仕事中にできる耳のセルフケア3選をご紹介しました。
- 1時間に1回、耳たぶを軽く引っ張る
- 気づいたら歯を離す
- 腕と手首を2〜3分ほぐす
どれも道具なし、場所を選ばず、すぐ始められます。
毎日の積み重ねが、耳の症状の改善につながっていきます。
「自分でできることはやっているけど、なかなか変わらない」
という方は、ご相談いただくタイミングかもしれません。
体の状態を見ながら、一人ひとりに合った方法を一緒に探していきます。
