突発性難聴のあと、症状が残る人と落ち着いていく人の違い

やわらかい線が分かれる抽象イラスト。回復の分かれ道をイメージ

突発性難聴は、
治療によって聴力が回復しても、

  • 耳鳴りが残る
  • なんとなく不安が消えない
  • 音に過敏になってしまう

という方もいらっしゃいます。

回復したはずなのに…と思ってしまうこともありますよね。

検査は正常。でも体は“警戒中”

聴力が回復しても、

  • 耳の違和感を1日に何度も確認する
  • 静かな場所で症状を探してしまう

という状態が続くことがあります。

これは回復途中の体が、
まだ安全確認を続けている状態とも考えられます

体はまだ、
「また起こるかもしれない」
と警戒しているのです。

体だけが理由とは限らない

もちろん、
すべてが体の緊張だけで説明できるわけではありません。

突発性難聴では、
内耳の有毛細胞がダメージを受けて、
音を電気信号に変えて脳へ送る働きが弱くなると、
正常な信号が十分に届かなくなります。

さらに、
脳が「入力が足りない」ことに反応して、
自ら音を再現してしまうことも
耳鳴りの背景にあると考えられています。

つまり、

耳そのものの変化と、
体や脳の反応が重なって、
症状が続くことがあるのです。

落ち着いていく人の特徴

その中で、
徐々に安定していく方には、

✔ 耳だけを追い続けない
✔ 呼吸や緊張にも目を向けている
✔ 首やお腹の力が少しずつ抜けている

という変化が見られることがあります。

耳が治る、というよりも、

体が少しずつ
「もう大丈夫」と感じられている
という段階にはいっています。

お灸・はりの役割

有毛細胞のダメージそのものを
直接元に戻すことはできません。

けれど、耳鳴りの感じ方は、

  • 体の緊張
  • 呼吸の浅さ
  • 血流の不安定さ
  • 警戒が続く状態

によって強まることがあります。

お灸は、
耳を直接どうにかするというよりも、

体の警戒をゆるめ、
呼吸と血流を整え、
過敏さが落ち着きやすい環境をつくるケア
です。

体が「安全」と感じられる時間が増えると、
耳鳴りの大きさが同じでも、
“気になり方”が変わることがあります。

波紋が穏やかになる抽象イラスト。体の警戒がやわらぐイメージ

整え方の違い

耳だけを気にし続けるのではなく、

  • 首の緊張
  • 呼吸の深さ
  • お腹の硬さ

を整えていくと、

「耳を確認する回数」が変わり、
症状が減る前に、
“確認行動”が減る。

ここが回復のサインになることもあります。

まとめ

突発性難聴の聴力が回復した後を左右するのは、

体質の強さではなく、

体がどれだけ
「もう安全」と感じられるか。

耳の数値だけでなく、
体の緊張と安心感を見ること。

そこに、
次の安定への鍵があるのかもしれません。

この記事を書いた人

難聴・耳鳴り・耳づまり・めまいなどの耳の症状や、
自律神経の乱れからくる不調を中心にご相談をお受けしている鍼灸師。

今つらい症状への施術と、
日々の過ごし方やセルフケアの両面から、体の状態を見つめています。

耳だけを見るのではなく、
体や心にかかっている緊張にも目を向けながら、
お灸を軸に少しずつゆるみやすい状態へ整えることを大切にしています。

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